アメリカ南西部でインディアンジュエリーの現地仕入れを何年もやっていました、私。
この業界で取り扱うもの、実に玉石混淆です。ひどいのになると、東南アジアで作った「インディアン・ジュエリー」なんてえトンデモないものまであるんです。
本当に良質なもので、しかも値段に納得のいくインディアンジュエリーだけを狙いましょう。
【アメリカ南西部、ニューメキシコ州のインディアンジュエリー】
インディアンジュエリーの起こりは1850年代にヨーロッパ人がナバホ族に銀細工を伝えたことから始まります。
ニューメキシコ州のインディアンジュエリーは大きく3種類に分けることができます。すなわち、部族名で分類すると、ナバホ、ズニ、そしてホピです。
ナバホ族の細工の特徴は大きなトルコ石を大胆に銀に合わせた重厚な作品が多いということ。
ズニ族のジュエリーの特徴は非常に繊細で精巧な造り込みにあります。
ホピ族はレイヤーに重ねた銀細工(黒または焦げ茶色のバックグラウンドに銀のオーバーレイ)で有名です。
たまにナバホがホピの細工をコピーした作品もあるのですが、これはバックグラウンドの彫り込みが粗いのですぐに分かります。
裏に刻印のあるものは、その作者名、もしくはイニシャルです。
【トルコ石について】
トルコ石(turquoise:ターコイズ)の名前はトルコの国名(Turkey)に由来しています。この地方で古くからこの石が知られていたことが語源となった訳です。
トルコ石は世界中の砂漠地帯で産出します。
ペルシャ(イラン)のトルコ石は青みがかっていて matrix(メイトリックス:網状の筋目)が入っていません。
Matrix(メイトリックス:網状の筋目)とはトルコ石の母石の跡が黒っぽく網目状にトルコ石本体に残された模様のようなものです。
アメリカで採れるトルコ石は全体に色が緑がかっているものが多く、網目状のmatrix(メイトリックス)が入っています。
トルコ石には、長年それを身につけていると、体の脂分が石に吸収されて色が少しずつ変わっていく、というおもしろい性質があります。
【幸福を呼ぶターコイズ】
ターコイズ(トルコ石)は、アメリカインディアンにとってとても神聖な石で、Sky Stone (空の石)と呼ばれています。ターコイズは幸福を招き寄せ、人々を助け、美を教えてくれ、世界を1つに結びつけるパワーがあるといわれています。また、保護や治療の力があると信じられています。
尚、インディアンジュエリーに使われるトルコ石には上記のmatrix(メイトリックス)と呼ばれる網状模様が入っており、それ自体が石のもつ美しさの重要な構成要素とされます。
インディアンジュエリーの起源、その発達などについては「A LOOK AT INDIAN JEWELRY」というウェブページで簡潔に記述されています。
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